もしもそこに美味しいパン屋がなかったら、絶対に立ち寄ることがないだろうと思われるミステリーゾーンへ行って来ました。
十数年ぶりに息子(33歳 ホモサピエンス)と再会。
わざわざ岡山から呼びつけられ、適当な地図を渡され、パンばかり食べさせられる。
我慢強いよい子である。
ミステリー① よく知られていることだが、関西ではエスカレーターは左側通行。
ところが!
三条という駅だけ、なぜか右側通行。
ここは関西の不法地帯か!
それとも、エスカレーターについつい左に立ってしまう仕掛けがされているのか!
ミステリー② 黄檗(おうばく)駅に降り立ち、「たま木亭」というパン屋を探す。
この時点ですでに息子に任せきっているため、ただただ紫外線を気にしながらのんきに歩くワシ。
みつからへんので、その辺のおっちゃんに聞くことにする。
ここは私の出番。
ぱ 「この辺にたま木亭っていうパン屋ありませんか?」にこっ
お 「この道をずーっとまっすぐ行ってな、100メートル、200メートル……、450メートルやな!」
ぱ 「450メートルですか?」
お 「そう、450メートル!」ニヤリ
仕事仲間のおっちゃんたちもニヤリ。
黄檗のおっちゃんは、たま木亭までの距離をみんな正確に計れるのだ!
そんなこんなで無事到着。
パンを買うために、奥さんも子供もほっぽって走って行く大人の男性を見た。
そんなにもすごいのか!
確かにときめくパンがいっぱい。
写真もいっぱい撮ったので、詳細はのちほど。
続きまして一乗寺へ。
こんなところに美味しいパン屋が2軒もあるなんて!
息子ナビゲーションのもと、この辺りだろうと一旦立ち止まって地図を確認。
ミステリー③ おばあちゃんが私たちを見て、「どこ行くの?」と道案内を申し出てくれる。
地図を見せて「ここに行きたいんですけど…」
お 「中学校がこっちで小学校がこっち。途中まで一緒に行きましょか」
一緒に歩きながら、何度も中学校と小学校を教えてくれる。
そして別れ道。
お 「ここが中学校やからここまっすぐね」
ぱ&息子 「ありがとうございました」
ぱ 「優しいなぁ〜」
息 「と思うやろ?中学校がこっちで小学校がこっちやから、パン屋はこっちやねん」
と歩いて来た方向を指さす息子。
ぱ 「………」
先にもう1軒に行くことにする。
あのおばあちゃん正確な位置関係を教えてくれたけど、目的地と逆方向にミスリードするなんて、
もしかして「ヒマを持て余した神々の遊び」なのか?
今頃あのおばあちゃんは、ひゃっひゃっひゃっひゃっ…と笑っているのか!
2軒目でゆっくりお茶しながら美味しいパンをいただく。
そして3軒目。
息 「たぶんこの辺やなぁ」
ぱ 「あっ、これやん」
まさに目の前。
が〜ん。売り切れ。
呆然としつつ横を見ると、さっきのおばあちゃんとの遭遇地点。
その距離30メートル。
ひゃっひゃっひゃっひゃっ…